こんにちは、古神道研究家、小林英雄です。
「なりたい」との願い方について、
日頃思っていることを書きました。
この記事の目次
1.「幸せになる」の問題点!?
人には「幸せになりたい」「成功したい」「お金持ちになりたい」
などの願望があります。
しかしそのためには
「不幸だ」「成功していない」「貧乏だ」
などの前提が必要です。
当たり前じゃないか!と思うかもしれません。
比べる何かがないと、
幸せか成功かなど語ることができないのです。
たとえば手元に棒があって、これは短いか長いかなど言えません。
他に棒があってそれと比べることで短いか長いかを評価できるのです。
あるいは他に棒がなくても、記憶の中あるいは基準値をもとに評価するときも、
やはり比べるものがあります。
だから
●不幸があるから幸せがある
●ビリがいるからトップがいる
●どん底があるから頂上がある
●深くかがむから高くジャンプできる
●ネガティブがあるからポジティブと評価できる
●後ろがあるから前がある、裏があるから表がある
のです。
「幸せになりたい」と願うのなら、
不幸でないと幸せに「なれません」。
不幸があるから、それと比べるので幸せだと言えるのです。
「幸せになりたい」は「不幸が必要だ/作り出そう」となります。
「○○でないから幸せでない」「××だから不幸だ」など理屈付けします。
2.幸せを手放そう
では「幸せになれないのか?」となりますが、
「幸せを手放せばいい」のです。
「幸せであろう」とするから今が苦しくなります。
不幸が必要になります。
だから「幸せになろう」としないのです。
ただ良いことと悪いことが存在することをただ眺めるだけでいい。
「こうでなければならない」と力まないのです。
例えば、
結婚しても幸せな毎日を理想にしていると、性格や習慣の違いでギスギスします。
「幸せな結婚生活でないと」を手放さないと、ケンカし別れることになりがちです。
しかし幸せな部分もあるけど、そうでない部分もあると認めるなら、
良い関係を築けるでしょう。
3.状態をそのまま受け入れる
人は、幸せか不幸か、金持ちか貧乏か、トップかビリか、ポジティブかネガティブか、
など両極端を想定・評価しがちです。
状態をそのまま受け取ればいいのに、認めればいいのに、
尺度に当てはめてしまいます。
そのため「自分はどの位置にいる?」「どっちがいい?」など
迷い揺れます。
現に人間は、
●「ここ」ではない「どこか」
●「今」ではない「いつか」
●「これ」ではない「別のもの」
を目指しがちです。
「隣の芝生が青く見える」ことわざもあります。
今いる会社よりあの会社の方がよさそうだな…。
そばを食べたら、カレーが良かったかな…。
カレーを食べたら、そばが良かったかな…。
独りの時ば恋人が欲しくなって、恋人がいるときは独りが恋しくなる…。
人間の宿命です。
左へ右へ・前へ後ろへブランコのように揺れます。
片方に行けば、もう片方へ~
しかし実はどちらでも良いのです。
選択した方をじっくり受け入れ味わえばいいのです。
…そして極端であれば、もう一方の片方へ行くパワーも大きいです。
ブランコだと、後ろへ高く上がれば前へも高く上がります。
強い恋愛感情を持っていれば、別れた時の憎しみも強い。
たくさん成功すると、それらを失って強く失望する機会を得たことになります。
ダイエット・断食すると、バカ食いすることがありますが、
これも片方から片方へと大きくシフトする反動です。
エネルギーもプラスとマイナスでセットだからです。
プラスだけをためることなどできません。
だから「得た」ものは必ず「失う」のです。
物であっても地位でも関係でも、そして私たちの命さえも。
4.今をしっかり味わう
このような迷い揺れる状態をどうしたらいいのでしょう?
私たちが行うことは、今の状態そのものを味わうことです。
片方だけを望むことはしない~たとえば
「ポジティブなことばかり考えよう」とか
「良いことだけを引き寄せる」とか、しないのです。
ちまたの成功法則で良く聞く内容ですね。
そもそも前も後ろも、ポジティブもネガティブも、差はありません。
ブランコで後ろに進むのは、前に高く上がるためのエネルギーを蓄えているだけ。
後ろに進んでも高く上がれます。
苦境でどん底でも、うまくいってる時と違う景色が見え、スキルを磨くことができ、
去っていく者と応援してくれる者がわかる…
収穫が多くあります。
ネガティブだから、慎重でエネルギーを使う場面を見極めるのです。
非社交的だから、自分がすべきことに時間とエネルギーを費やします。
幸せか不幸か、お金持ちか貧乏か、
自分の評価・思い込みでしかないのではありませんか?
基準なんてないです。
お金も持てばもっと欲しくなり「まだまだ足りない」(笑)なんてなります。
現状が「今の」自分にふさわしいと受け入れる・認めることです。
現状に甘んじろ、ということではありません。
上を目指していいのですが、今を受け入れ味わうということです。
楽しいことばかり追い求めていたら、そうでないことにあうと失望して苦しみます。
無理やり楽しもうとするのではなく、
●苦しい時は苦しむこと
●悲しい時は悲しむこと
なのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
幸せな大人婚カウンセラーの妻、小林朋子のブログです。
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