レイラインやパワースポットの仕組み、意味について書きました。
1.パワースポットは太陽の動きと関係
①太陽のパワーが最強・最弱になる夏至と冬至の扱い
古代の日本は、夏至(6月21日前後)と冬至(12月21日前後)が死者との接点であると
神道学者・折口信夫はみなしていたといいます。
昼と夜の長さが最も不均衡になるポイントで陰陽のアンバランスの時に、次元が変わります。
夏至の後に夏越の祓い、冬至の後に年越しの祓いを行い、
半年間に身についてたまった厄を落とします。
年越しの祓いで清められた後には年神様を迎えて正月を祝います。
地方により異なりますが小正月(1月15日)まで続きます。
夏越の祓いの後は七夕(7月7日)とお盆(旧暦7月15日)で先祖を迎えていました。
②春分・秋分はゼロ状態・穏やかさで浄土につながる
春分と秋分は昼と夜の陰陽が均衡しゼロ状態になる、中和された時期であり、
夏至冬至の興奮状態とは異なり、興奮を鎮めて穏やかでいることで
浄土との扉が開くと考えてきました。
お彼岸です。
③春分・秋分・夏至・冬至の太陽の方向でレイライン
レイラインやパワースポットは、この春分と秋分、夏至と冬至の接点を作り出す場所を
なぞっています。
春分と秋分には、太陽は真東から登り真西に沈むという、東西の軸を貫きます。
夏至と冬至には、東西ラインに対しておよそ30度傾斜して太陽は動きます。
つまり南北にそれぞれ30度、合計60度の正三角形の図形が出来上がり
地上に籠目上のラインが出来上がります。
レイラインは大地をくまなく走る太陽光線の道筋のラインで、
その線上に神社や寺、聖地がくまなく配置されており、
これは意図的に配置されたという説があります。
例えば、青森県青森市の三内丸山遺跡は縄文時代の5000年前から4000年前の
大規模集落だとされています。
6つの穴とそこに建てられた6本の柱でできた長方形の櫓のような建造物があり、
長軸方向は冬至の日没と夏至の日の出の方向にぴったりと照準を合わせて作られており、
その先に岩木山などがあります。
2.土地の影響を受ける理由
①土地はどこも個性を持っている
本来、土地というのはそれぞれ個性があり、どこも同じではありません。
そこに行くと元気になる場所(イヤシロチ)もあれば、
元気が失せて暗くなる体調に異変をきたす場所(ケガレチ)もあります。
半年ごとに店が入れ替わるがすぐつぶれる場所もある一方で、
安らぐ気分の良い場所もあります。
町に住んでいる人のタイプも、その街の個性と適合しているようです。
土地の影響力は強いので、
引っ越しすると仕事や生活、人間関係も大きく変わることもあります。
そのため同じ仕事・同じ生活・同じ人間関係をずっと続けたい人は、
なかなか引越ししません。
②宇宙・天・星の力を受け止める山
宇宙・星・天を地上に投影したものが山であるとの考えがあります。
大和の二上山はカシオペアと形が似ていると言われることがあり、
地上のカシオペアです。
富士山や伊勢神宮裏手の朝熊山はシリウスの力を受け止める場所とも言われます。
異次元との接点は山、寺、神社、河原など決まった場所があり、
修行者がそこで修行をしていると古老が現れ奥義を教えてくれるというのがあります。
山は遠くのものを受け取る特別な場所だったのです。
日本にはよく人工山があると言われます。
円錐形のピラミッドのような形の整った山などがそうです。
大和盆地にも天香久山・畝傍山・耳成山の大和三山が飛鳥・藤原京を取り囲むようです。
まさに円錐形の山々で盆地にこの3つだけがあるのは不自然であり、
人工山と言われています。
このような場所に行くと天の力を受け止めることができるとされます。
③地の力はくぼみや水、洞窟
地の場所は天の力を受け止めるための場所でもあります。
くぼみやへこみ地下水脈があるなど、水に関係した場所も多くなります。
また力を固め凝縮させる場所として洞窟もあります。
このように閉じ込められた狭い空間も、地の場所・パワースポットです。
富士山の山麓にたくさんの洞窟があり、多くの修行者が修行を行ってきたところです。
富士山の御祭神・木花咲耶姫様の子宮と見立てられる場所です。
江島にも岩屋という洞窟があり、ここにお宮を建てたのが江島神社の始まりです。
そのため、洞窟が本来の江島神社なのです。
弁財天の子宮だと言われています。
そもそも神社自体、「お宮」といい子宮に見立てられ本来の自分・先祖の命に立ち返り、
ふたたびよみがえって現実世界に立ち戻るのが参道(産道)であって
力を取り戻しパワーチャージ・よみがえり・復活が神社参拝でもあります。
④人の習合的な意識によるパワースポット
人の作り出したパワースポットというものもあり、
集団的な意識が作用してパワースポット化したものです。
長い年月にわたってたくさんの人々が訪れて、集団的意識が個人に働きかけてくるのです。
荘厳な宗教施設はこの集団的な力によって壮大なオーラが形成されるのです。
有名な神社はみなこの効果を持っています。
出雲大社や伊勢神宮はこれまでの歴史の中での累積参拝者数は非常に多く
当初はそこがそれほどの場所でなかったとしても、
非常に強いパワーを持つ場所に変貌するのです。
しかしこのような場所であっても多くの場合天と地の力は組み込まれているはずなので、
人の集団的な力のみが単独に働く場所というのはそう多くないと思います。
⑤山と水の組み合わせがあれば強い浄化作用
天には山、地にはくぼみ・水が関係しますが、
両者のセットが・組み合わせが重視されよりパワーアップしたものとされます。
例えば
富士山と富士五湖、湖に突き出している山である竹生島と琵琶湖、厳島の山と瀬戸内海、
伊勢神宮も背後に山がそびえ境内には川が流れています。
古墳も古代の大王を埋葬し祀った小さな山ですが、水をたたえた濠がめぐらされています。
男性的な山・女性的な水、陰陽の交流という場所です。
2つの要素から強い浄化作用を受けるのです。
⑥どんな場所もパワースポットに成りうる
パワースポットは、特別な場所・限られた場所という訳ではありません。
どんな場所もパワースポットです。
場所・土地は独特の個性を持っており、住む人・関わる人との関係で影響をもたらします。
うまくかみ合うと人生が大きく変わります。
住んだ場所の影響を受けることはよくあることですし、
私も引っ越しは多くて、住みかえた場所は子供のころ実家住まいの時で8か所、
大学入学で上京してからでは10か所です。
20か所近く住み替えたため、
その土地・場所はそれぞれ個性があり、住んでいる人々にも個性があります。
都市部だけど穏やかな地域・荒い地域、農村部でも荒い地域・穏やかな地域など。
道路や鉄道、川、市境を挟んで両側で雰囲気が全く異なったり。
時代が変わると雰囲気も変わったり。
3.パワースポットにするひな形という考え
①形が同じであれば同じ力を宿す
パワースポットには規則性があります。
古い言い伝えに
「上にあるものは下にあるものに似ている」という言葉があります。
世界は複数の次元が重なってできていると考える思想によるものです。
大きな世界での構造はそのまま小さな世界にもミニチュアで反映されていると考えます。
「ひな形」という言葉で表現されます。
空間的な側面と時間的な側面があります。
時間的な側面とは、違う人であっても同じような人生のパターンになっていることです。
親と子が同じような人生を歩むなどです。
空間的な側面とは、世界の形が日本の形に似ていると考える説があります。
●アフリカ大陸が九州に似ているから同じ作用
●オーストラリア大陸が四国に似ているから同じ作用
●ユーラシア大陸が本州に似ているから同じ作用
●北米大陸が北海道に似ているから同じ作用
地図を見てみると、確かに似ています。
アラビア半島は紀伊半島、マレー半島は伊豆半島、ヒマラヤは富士山に当たると
考えるのです。
ヒマラヤで何かが起きたら、富士山にも異変をもたらすとの考えです。
世界最大の湖カスピ海に当たるのは日本最大の湖・琵琶湖であり、
その近くにあるのは古代ペルシアの古都ペルセポリスと京都です。
奈良や飛鳥は、
イスラム帝国の都・今のイラクのバグダッドや古代バビロニアのバビロンなどでしょうか。
九州北部の博多はエジプトの商都アレキサンドリアにあたるでしょう。
ただし世界地図と日本地図は形がだいぶ異なるので、
細かいところをみるとよく説明できないことが出てきます。
大まかなところを見ていくようにします。
文明の始まりをアフリカとすると、日本で弥生時代の国々ができたのが九州なので、
当てはまっています。
大きなものから小さなもの、あるいは高いものから低いものへ
パワーが流れ込むと考えると、その対応する場所へ行くと、
巨大なパワーが流れ込んでくると考えられます。
②人も他人から影響を及ぼされる
地形・都市だけでなく人にも当てはまります。
歴史上の人物で幕末の坂本龍馬を好きな人は多いのですが、
いがみ合っていた薩摩と長州の仲立ちをし薩長同盟を結ばせたり
英国から新型武器を調達したり、貿易会社の海援隊(亀山社中)を設立するなど
時代の変わり目で活躍した人物です。
日本を大きく変えよう・新しい事業を起こすなどの志を持っている方にとっては
龍馬を見習って頑張ろうという気持ちになります。
しかし熱い志をもって起業しようなどにあまり興味のない人からは、
龍馬はあまり大きな手本にならないと思います。
似たものでないと、影響力は流れ込んでこないという性質があります。
自分に縁がないと、受け入れる気になりにくいということです。
③ひな形は似たものにパワーを流れ込ませる考え
「ひな形」の考えのメリットは、
小さなミニチュアですませることで大きなパワーをもらえるということです。
たとえば江戸時代、富士山にいくには時間もお金も体力もかかります。
しかし近所の富士塚にのぼれば、それで富士山に行ったつもりとしたのです。
四国霊場、通称お遍路さんに行くのはからな大変なので、鎌倉三十三観音霊場などを巡り、
身近なところで済ませてしまうという点では同じです。
自分の住んでいる近場に形の同じ聖地をそろえることで、
本家本元のパワーを導いて、そのパワーをもらうという考えです。
つまり、パワースポットには形が似せてあるという規則性があります。
『パワースポットがわかる本』松村潔 説話社 を参考にしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。