こんにちは、古神道研究家ヒデです。
面白い本を紹介します。
『ユダヤ人埴輪があった~日本史をかえる30の新発見』
東北大学名誉教授 田中英道先生著です。
統計や宝物などは詳しく調べましたが、先生の話の方向に沿っています。
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近畿地方には仁徳天皇陵(大山古墳)などがあり、古墳の数は圧倒的に多いと思われがちです。
ところが文化庁が作成した埋蔵文化財の報告書(平成28年度版)があります。
古墳数を抜き出すと次のランキングになります。
なお全国の古墳総数は159636基です。
1位)兵庫県:18851
2位)鳥取県:13486
3位)京都府:13016
4位)千葉県:12765
5位)岡山県:11810
6位)広島県:11311
7位)福岡県:10754
8位)奈良県:9700
9位)三重県:7025
10位)岐阜県:5140
11位)群馬県:3993
12位)静岡県:3829
13位)大阪府:3427
14位)愛知県:3101
15位)埼玉県:3100
16位)長野県:2831
17位)島根県:2571
18位)香川県:2256
19位)石川県:2107
20位)茨城県:1862
21位)和歌山県:1486
22位)熊本県:1364
23位)徳島県:1120
24位)神奈川県:1098
25位)愛媛県:1083
26位)栃木県:1081
27位)福島県:1041
28位)滋賀県:897
29位)大分県:893
30位)宮崎県:832
31位)東京都:714
32位)山梨県:651
33位)新潟県:632
34位)佐賀県:566
35位)山口県:552
36位)福井県:541
37位)鹿児島県:529
38位)宮城県:508
39位)長崎県:470
40位)高知県:229
41位)富山県:216
42位)山形県:134
43位)岩手県:64
44位)北海道:0
44位)青森県:0
44位)秋田県:0
44位)沖縄県:0
関東では、千葉県は12765基、群馬県は3993基、埼玉県は3100基。
古墳が多いと思われがちな奈良県は9700基で8位、
大阪府は3427基と13位。
千葉県はこの2府県よりずっと多いのです。
前方後円墳の数に絞ると、全国では4700基あるとされますが、
1位が千葉県の733基、2位が群馬県の455基、3位が茨城391基と続きます。
奈良県が4位で312基、5位が福岡県の267基、6位が鳥取県の252基と続き、
大阪府が7位で202基です。
『前方後円墳の理解-規模地域展開-』(白井久美子)より。
このグラフによると、
関東3県~千葉・茨城・群馬で1579基。
関西4府県~奈良・大阪・京都・兵庫で764基本。
関東3県が2倍と多いことになります。
その前方後円墳が多い千葉県で、特徴的な埴輪が見つかっています。
鼻が高く、つばのある帽子をかぶり、
耳元には鬢(びん)・美豆良(みずら)、あごひげと、
ユダヤ系の特徴があるものです。
成田空港の近くの芝山古墳で発掘されたものもの。
下は山倉1号古墳(市原)の発掘品です(千葉県教育委員会)。
西アジアなどの馬に乗っている民族の気もします。
ユダヤ人がもともといた古代イスラエル王国は紀元前772年に滅亡し、
古代イスラエル民族は行方が分からなくなっていました。
「失われた十支族」などと呼ばれます。
シルクロード沿いやインド、中国、東南アジアなどにユダヤ人が点在し
日本にも来たという説があります。
日本人とユダヤ人が祖先を同じくするという説も(日ユ同祖論)。
飛行機もない時代にそんな遠くから来れるわけがない!
とも思われます。
しかし紀元前2世紀ころにはすでにシルクロードがあり、
中国の前漢の都洛陽とローマは10か月で行けたそうです。
日本にやってきたのは「秦(はた)」という部族がそれだと言われます。
測量や土木技術をはじめいろいろ日本に伝えたようです。
秦氏が伝えたと断言できませんが、例えばとして。
古墳時代より100年ほど後の法隆寺の柱。
ギリシャのエンタシスというふくらみが取り入れられていると言われます。
東大寺正倉院にもペルシャなどの文物が収められており、
これらも中国より西のシルクロードからもたらされたものです。
羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)。
樹木の下に動物を配した構図はササン朝ペルシアの影響とのことです。
平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)。
夜光貝の螺鈿(らでん)細工をべっこう・琥珀・トルコ石・ラピスラズリ
で飾った豪華な鏡です。
夜光貝・べっこうは東南アジア産、琥珀はミャンマーか中国、トルコ石はイラン産、
ラピスラズリはアフガニスタン産と考えられているそうです(Wikipedia)。
螺鈿紫檀五絃琵琶。
白瑠璃碗(しろるりわん)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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