経営者・事業主・起業家・副業を始めようとしている人・ビジネスマン向けに、
神道は役立つということを書きます。
1.神道の考えの現代訳・ビジネス訳
①祓(はら)い→ノイズ除去・リセット
神道は、本来我々は完全な判断力・感情コントロール力・習慣化できることなどを
持ち合わせていると想定しています。
それが妨害しているもの(穢れ・氣枯れといいます)によって
本来の力を発揮できていないことがあるため、その穢れを祓えばいいという考えです。
穢れは悪いことではなく、情報・感情・習慣を滞留させていることが問題です。
意思決定・判断を鈍らせるのは、迷い・不安・過去の成功体験なのです。
これらを定期的にリセットする、デトックスすることが必要でしょう。
感情(不安・迷い・怒り・嫉妬など)、過去の成功体験・失敗体験、思い込み、義務感、
恐れ、見栄、常識や親・教師・友人から言われたことによる縛り、などこれらはノイズです。
「ご縁を・付き合いを大事にしないといけない」
「これが常識だから、このやり方で行けばいい」
「無理すればできるかも」
これらは穢れになりうるのです。
これらも祓うことで本来に自分に立ち戻り、
判断力・決定・感情コントロールを取り戻すことです。
②禊(みそぎ)→無理なものを流し去る
神道では水で禊を行いますが、水とは流れの事であり、
流れにより余分なものを掃き出すことです。
例えば、無理なご縁・人付き合い・仕事は、辛くさせているのであれば、それは穢れです。
別れは不運ではなく更新、自然に人が入れ替わるままにします。
無理に引き留めておくと禍になります。
無理な前進も禍です。
それらを流し去ること・断捨離することです。
また考えてばかりで行動に移せないことが多々あるかと思います。
考えすぎを止めて行動フェーズへ切り替えするために、世の中には数々の
習慣化プログラム、断捨離ワークなどがあります。
③場→売り上げが生まれる環境設計
神道・日本的伝統は場・空間を重視します。
日本では、個人宅にも神棚や仏壇を設置、床の間を作って聖域とします。
諸外国では、あまりそのようなことはしません。
神社仏閣を建てて、その場を神聖視します。
そのため神は場に宿ると考えるため、配置すること・場を整えることが先なのです。
成果は場で9割決まるとの考えから、
オフィス・サイト導線・会議構造・顧客導線についての
場の設計コンサル、事業導線設計コンサルを行っています。
自宅・オフィスの風水鑑定とアドバイス、自宅をパワースポットにする設計、
神棚相談、マイ神社作り相談なども。
場を整えるため・心を鎮めるための祝詞・行法の練習も行います。
④祭り→エネルギーの循環、チーム活性
祭とは普段とは違うこと・非日常によって、エネルギーを回復することです。
日本では古来より、数々のお祭りを行ってきました。
正月・節分・ひな祭り・端午の節句・七夕・お盆・月見・菊祭り…
企業・団体・経営者間でも、新春交歓会・花見・暑気払い・忘年会など、数々行います。
日本人はお祭り好きと言われ、クリスマスやハロウィーンなど西洋のイベントも祝うなど、
宗教的には節操がないと評されます。
しかし実は、非日常のイベントによって、エネルギー充填する活動なのです。
社内外の定例イベント、節目での行事、年4回の戦略リトリートなどいかがでしょうか。
あえて非日常を作ることでエネルギー循環をもたらすのです。
イベント、儀式、節目、暦の活用、バイオリズムのどこにいるか、
運気について学ぶことは重要です。
⑤言霊(ことだま)→ブランド、コピー、社内指示語
「思考は現実化する」と言いますが、
その思考を言語化・外に発信できる形にしたのが、言葉です。
そのため、言葉が現実を定めるのです。
「チョコレートは明治」などのブランドメッセージ、トヨタの「カイゼン」などの社内用語、
「迷ったらやる/やらない」などの判断基準ワード、言霊ブランディング、用語設計など。
良い言葉に神も人も寄ってくる、運も巡ってくるものです。
アファメーション設計、言葉の使い方習慣づけプログラムが重要です。
⑥型→再現性のある成功法則
型があるからこそ、思考に自由・余裕が生まれます。
散歩中は、心が落ち着いて他の事を考えられるものです。
京都の「哲学の道」は、歩いていく中で哲学的思索がされた場所として有名です。
茶道も、一定の所作を行うことで心が落ち着いていきます。
祝詞奏上していると、同様に落ち着きます。
このように型は、「心の落ち着き」「考える心の余裕を獲得」「ひらめき」「判断」
を得られる可能性のある、活動・機会なのです。
ルーティン・意思決定フロー・儀礼的習慣・判断の型づくり・毎朝5分間の儀式など。
アスリートも実践している、緊張しない・実力発揮するための
ルーティン・フロー作成をしませんか。
⑦産霊(むすひ)→新規事業・商品開発
生成のことです。
紐を「結ぶ」や、父母が結ばれて生まれた子を「息子」「娘」と言ったり、
肉まんやシュウマイなどは、熱い蒸気と結合してふっくら調理することを「蒸す」、
水と太陽と暖かさにより草が生い茂ることを「生す」と言います。
このように、
人×人、人×新分野、技術×新場面、技術×思想、既存資産の再結合
などにより、新たな可能性を引き出すことです。
人・知識・スキル・チャンスと結び新たなものを創り出します。
知り合う・発見する/縁を育てるための、伴走サポート。
縁を結んでその後どう発展させていくかが大事です。
2.本当に大事なものは何か、観点は?
①成果も大事だがそれだけでは
成果が出ているか・儲かっているか、は確かに大事です。
しかし、歪みが出ていないか・変な状況に陥っていないかも大事ではないですか?
売上は上がったけど、家族関係・人間関係がダメになった…
有名になったけど、健康を害した…
成功したけど、幸せ感がない…
…それでよいでしょうか?よくないですよね。
成果を出すことが大事ではないと言ってるのではありません。
それ以外のものも大事だと言っているのです。
成果・儲けにばかり目が行きがちのため、注意を促すためこのようなことを言っています。
バランスが大事なのです。
②勢いも大事だが続くことも大事
勢いがあるかも大事でしょう。
当たり前ですが、長く続くかも大事です。
頑張りすぎて、息切れしている方が多いのです。
薄利多売でたくさん仕事を請け負っても、長時間の仕事で長く続けられるでしょうか。
安く売ることで競合相手を出し抜くことができても、金銭的に回るのでしょうか。
少ない人手で人件費を抑えても、従業員が会社に残り続けてくれるでしょうか。
従業員にハッパかけ続けても、1年後も会社に在籍してくれているでしょうか。
勝つより負けない・崩れない・続ける、です。
③他人との競争に勝つことより、自分が○○
他人に勝つことより、
自分が成長できるか、整っているか、リズム・ペースを守れるかが大事です。
無理な拡大をしない、焦らない、ご縁と流れを読むことです。
④本来のあり方は何でしょう
成果が出ていないと、売り上げのために自分のやりたいことでない仕事を請け負ったり、
成果が出ていても、さらに売り上げ伸ばそうと仕事を増やし従業員を増やすなど
拡大路線に入ってしまいます。
自分の首を絞めることになりかねません。
本来のあり方・使命を明らかにし、ぶれない体制を作ることを行います。
攻めより守りです。
守りの体制ができていない状態で攻めるのは危険です。
人間関係、タイミング、作業能率を上げ判断を整わせる空間、これらのメンテナンスが
常時必要となります。
以下の状況にあるとしたら、見直ししてはいかがでしょうか。
●次の一手で迷っている
●人の問題が続いている
●売上より事業の意味・価値で悩んでいる
●拡大したら、状況がおかしくなった
●運が下がらない構造が欲しい
3.考えを切り替えてみませんか
①自分の本当の才能を見つけて活かす
好きなことは、自然とできてしまうものです。
朝から晩まで休みなしでやれてしまうことです。
他人から「よくそんなことできるね」「好きなんだね」「得意だね」
などと言われることです。
特に子供の時からそういわれていること、今も続いている特性は、
筋金入りの才能の可能性があります。
ただ単に好き・得意なだけでは事業になりません。
何かを作り上げる・発展させられる・人が欲していることが、
あなたの事業における才能なのです。
自然とできてしまうことが才能なので、
無理しないと成功しないという考えから離れることです。
②願いは宣言・現在進行形で
神仏に参拝して祈って叶えてもらうという姿勢では、
神仏は「お前は何もしないでワシにやらせようというのか?」となります。
「~になりたい」という希望・願望だけで実現させる意思が希薄では
神仏も叶えたくならないのです。
自分で叶えようという意志が強いから、神仏も応援します。
ですから「~します」「~になりつつあります」という宣言・現在進行形で祈るのです。
③なんでも自分一人でやろうとしない
神仏を信仰することのメリットは、神様が伴走してくださる、と思えることです。
なんでもかんでも自分一人でやろうとしても難しいです。
神にも人にも頼り、応援してくれると信じることです。
苦手なことはそのスペシャリストに任せればいいでしょう。
あなたは自分の好きなこと・得意なことに注力して、
その分野が苦手な人の手伝いをしてあげればいいのです。
そもそもすべてが器用にできる人は器用貧乏になりやすいと言われます。
あれこれやることで、本来自分がやりたいことへの時間・労力があまり割けないために、
スキルアップがなかなかできなくなります。
自分一人で得意でないことも時間をかけて行い、
本来やるべきことができなくなるのでは本末転倒です。
頼れば頼られた人もうれしいし、花を持たせることになります。
人を頼って喜ばせてはいかがでしょうか。
④考えても仕方がない事は考えない
お金を儲ける・稼ぐことにとらわれていたら、アイデアも限られてしまいます。
失敗しないように考えていたら、先に進めません。
自分の勝手な考え・思いによって、失敗の範囲を広げないようにしませんか。
逆に、思考停止したときに、ひらめき・アイデアが出るものです。
ノーベル賞を受賞した人の中には、研究室で考え続けてもアイデアが出なかったのに、
帰宅しようと電車に乗ろうとしたときにアイデアがひらめいたとか。
私たちも入浴してゆったりしているとき・布団に入っているときに
ひらめくことがあると思いますが、そのことです。
⑤他人と比べない、関わらない
上手くいっている人を見て嫉妬することはありませんか?
他人と比較してしまうから、嫉妬するのです。
「あの人は成功しているのに、自分はまだまだだ…」
自分のことは良く知っていますか?
自分にはどんな才能があるのか・どういう時に感情を掻き立てられるか
・なぜあの人が苦手なんだろう・なぜ高い金額に設定できないのだろう…
以外に自分自身のことは知らないものです。
他人から指摘されて、そんな面もあるのか…と知ることもあるでしょう。
自分のこともよく知らないのだから、他人のことも知らないのは当然です。
他人が成功しているのは、これだけの努力をしたからと知ってしまったら
「自分はできない…」となってよいでしょうか?
成功の定義・段階・仕方・ルートはさまざまで、
一つのやり方に自分を縛ってよいのでしょうか?
比べると、落ち込まむ、焦る、うらやむ、嫉妬するから、
比較しても仕方ない、他人に関与しない、のが良いでしょう。
他人に関与する・比較するエネルギー・時間は、
自分を愛すること・自分に投資することに使うべきです。
⑥自分自身が神、自分の力を信じる
神社には鏡が設置されていることが多いです。なぜ鏡なのか?
「かがみ」から「が」(我)を取ると「かみ」(神)になると説明されます。
「我」とは、成功したい・有名になりたい・儲けたい・失敗したくない
・他人に良く思われたい・悪く思われたくない・視線が気になる…などを意味します。
このような思いでは辛くないでしょうか?
成功したい思いで、なかなか結果が出ないと落ち込みます。
失敗したくない思いだと、思い切り行動できないです。
神々が人間だったころ、失敗しても恥ずかしい思いをしても、
がむしゃらに奮闘していました。
そのストーリーが神話です。
自分も神だと信じて、神社寺院の神仏が応援してくれていると信じて
進んでみてはいかがでしょうか。
4.神話に学ぶマネジメント
古事記など日本神話からは経営・マネジメントのヒントをもらえます。
例えば、天岩戸神話があります。
須佐之男/素戔嗚(スサノオ)命は旅立つ前に姉の天照大神に挨拶をしようと思い、
姉のいる高天原を訪れます。
しかし天照大神は乱暴者のスサノオ命は高天原を奪おうとしていると疑い、
武装して弟を出迎えます。
スサノオ命は高天原を奪うつもりはないと釈明し証拠を出します。
両者は和解したものの、
スサノオ命は自分が正しかったと有頂天になって乱暴を働き始めます。
弟を疑ってしまい申し訳ないと思ったであろう天照大神は、
最初のうちはスサノオ命をかばいます。
「悪気があってやったことではないのだろう」「わざとではない」などと。
しかしだんだんエスカレートしていくスサノオ命の乱暴に、
ついに堪忍袋の切れた天照大神は、天岩戸に隠れてしまいます。
太陽神・天照大神が隠れたことで、この世は暗闇になり、災いが起こり始めます。
困った神々は相談し、天照大神に出てきてもらう計画を立てて実行に移します。
計画・作戦を立てる神、道具を作る神、アナウンスする神、芝居・踊りをする神、
にぎやかに笑う騒ぐ神、天照大神を出す神など役割分担します。
天照大神が無事に天岩戸から出てきて、高天原に平和が戻るという話です。
この話から学べることは
●堪忍袋の緒が切れないよう、メンタルの維持をする
●スサノオ命は何のために高天原に来るのか、真意を確かめる前に武装して出迎えてしまった、事前調査が必要だった
●どうすれば事前調査できたか
●周りが困っているので乱暴を働くスサノオ命を止めることをすべきだった
●カリスマ・リーダーがいなくなった時、残ったメンバーで対応できるか
●最悪の結果にならないよう、手立てを作っておく
●神々が相談しあって解決したように、最高神も相談できる人(神)が必要だった
●得意分野でチームワークを取れるようにする
●スサノオ命が乱暴をしているときに神々が誰も止めに入らなかったことの問題
●天岩戸に隠れても、他の神々は天照大神のもとを去らなかった、人徳・カリスマ性
5.まとめ
神道は私たちがもっと良くなるためのOSであり、設計理論です。
情報にあふれて何が正しいのかわかりにくく、振り回されがちなこの時代に、
神道の原理原則から、経営者の本来のあり方を見つめなおし、
本来の状態に戻して、判断の基準を定め直し、
迷わない・ぶれない決断、実行力につなげます。
以上です、最後までお読みいただき、ありがとうございました。