ある映画から~記憶を失って得られたこと&人生は何歳からでも変えられる

こんにちは、古神道研究家のヒデです。

今回は趣を変えて

ある映画からの学び・気づきが多かったので、シェアします。

この記事の目次




1.どんな映画なのか

『記憶にございません!』という映画です。

演説中に一般市民の投げた石にあたって記憶をなくした

総理大臣・黒田啓介のコメディーです。

俳優の中井貴一さんが演じています。

自分が総理であることも他の大臣の名前も忘れてしまいます。

金と権力に目がくらみ、傲慢・貪欲・暴言・女性蔑視・動物虐待…

憲政史上最悪の総理とされた政治家が、善良な普通のおじさんに変貌しました。

秘書官たちのサポートで日々の公務をこなしていたのですが、

だんだんと本気でこの国の政治を変えたいと思うようになり…

というストーリーです。

詳しくは映画を見ていただきたいのですが、

気づいたこと・考えたことを書きます。

2.記憶がなくなって出てきたことは?

主人公の総理大臣は、

政治家の記憶がなくなることで、しがらみや利権も消えて

「何のためにこの政治献金を受けるんだ」

「この公共事業、いらないじゃないか」

「こんなドロドロした関係、嫌だ!」

「政治とはどうあるべきなのか?」

との疑問がもたげてきたました。

子供の頃は明るく正義感があったそうで、

本来のピュアな心が前面に出てきたようです。

余計な記憶という黒雲がなくなることで

「本当の黒田啓介」が出てきたのです。

神道で祓(はらえ)という考えがありますが、

覆っているものをはらい去れば、本来の自分が出てきて、

力を発揮できるというのです。

投石で記憶を失ったことは、この祓にあたるというのはやや飛躍かもしれません。

しかしそれに近いでしょう。

3.失って得られることは?

映画の中で

「記憶がないことでしがらみのない政治ができる」

「ほかの政治家にはやれないことができる」

ようなセリフがあります。

自分を縛っている記憶や関係を失うことで、

本当の自由になります。

知識や経験も失えば、やはり自由になれます。

たとえば

「○○するとうまくいかない」という知識があると挑戦する人は少ないです。

社会常識・業界常識とかルールとか暗黙の了解とか呼ばれます。

しかし知識を失えば/あるいは知らなくてもいいですが、

おこなってみてうまくいくこともあります。

業界のことを良く知らない参入者が、型破りなことをやって成功する、

というのはこのパターンです。

また

幼いころに犬にかまれた経験を引きずっていたら、

犬に恐怖感を持ち近寄れないかもしれません。

しかしその経験・記憶を失うと、犬をなでたり可愛がったりできるでしょう。

喜びが増え、犬を飼うなど生活も変わります。

失うことで、得られるものがあります。

失わないと得られない自由もです。

4.どんな生き方にするかは選択できる

もっとも途中で記憶を取り戻していますが、

どす黒い過去の自分には戻りたくない、と

誠実・ピュアなあり方を選択しています。

総理大臣なので50代・60代などの年齢設定でしょう。

30年40年の政治スタイル・経験があります。

しかしその生き方を変えました。

人生はいつでも変えられます。

「憲政史上最悪の総理」と酷評され、

家族や部下の大臣・秘書官、同じ党の政治家、SPたちからも白い目で見られる…

そんなどん底だったからこそ、

「これ以上悪くなることは無い」

と腹をくくれたのでしょう。

ネタバレになるので詳細は映画をご覧ください。

神話でも神々が生き方を変えることを示してくれています。

●スサノオ命が泣き虫・駄々っ子・暴れん坊で

神々から高天原から追放され失意の生き方を変えて、

人々を苦しめていたヤマタノオロチを退治し

犠牲にされようとしていた女性を妻にして王になり、

幸せな家庭と平和な王国を築いたこと。

●大国主命が「いいひと」をやめて強くなるためスサノオ命のもとで修業を積み、

スサノオ命の後継者として出雲の王になったこと。

●妻との約束を破って離縁となり、怒りのあまりわが子を斬るなど

自分の感情をあまりコントロールできていなかったイザナギ命が、

泣き虫・駄々っ子のスサノオ命に対して毅然とした態度を貫いたこと。

それを受けてスサノオ命は今の居場所を出て、

天照大御神に会いに行くという行動をとります。

●理不尽な要求で悩んでいた山幸彦が竜宮城でアドバイスをもらい

一転して海幸彦に強硬姿勢をとり従わさせたこと。

5.出来事はタイミングを教えてくれている

黒田総理はもともと政治を変えたいと思っていたのでしょう。

しかしそのタイミングをはかれずに、ずるずる今までと同じように流されてきました。

投石で記憶をなくした時が、そのタイミングだったのです。

ふつうは「災難でしたね」とねぎらいますが、

黒田総理は「石を投げてくれてありがとう、おかげで変われました」と

石を投げた人に感謝しました。

一見すると悪いこと・運がないように見えることでも、

気づき・行動の変化を与えるために生じたと考えませんか。

大国主命は大己貴命(オオナムチノミコト)と呼ばれていたころ、

意地悪な兄神たちによって何度も殺されます。

そのたびに母神が偉い神に頼んで、生き返らせてもらいます。

母神が大己貴命に言います。

「何度もこんな目に合うのは、お前が弱いからです。

修行に行って強くなってきなさい。」と。

ふつうは「かわいそうにね。ひどい兄神たちね!」

となるでしょうが、逆です。

何もない時に「強くなりなさい」と言っても響かないです。

何度も殺されたから響くのです。

出来事が、変わるタイミングを知らせてくれているのです。

殺してくれた(!?)兄神たちはいわば恩人のようなものです。

大己貴命はスサノオ命のもとで修業して

スサノオ命の後継者・出雲の王となります。

6.本気を出すと流れが変わる

映画では、黒田総理が本気で政治改革を始めようとしたところ、

協力者・理解者たちが出てきます。

ここも詳細は書かないので、ぜひ映画をご覧ください。

一人ではできないことが、できるようになります。

神話でも、スサノオ命が高天原で乱暴を働いていたときに

八百万の神々は誰もスサノオ命に注意をしませんでした。

スサノオ命に何をされるかわからない・怖かったのです。

見て見ぬふりです。

それでは高天原の秩序が保てません。

スサノオ命によって死者が出て天照大御神が天岩戸に隠れる事件が起きました。

最高神・天照大御神が隠れることで今までなかった災いが生じます。

八百万の神々は本当に困っていたのでしょう、作戦を練りに練りました。

「あなたはこれ」「あなたはこうして」と役割分担し真剣に努力します。

その結果天照大御神に出てきてもらうことに成功します。

その勢いで、騒動の原因を起こしたスサノオ命を追放します。

見て見ぬふりの八百万の神々は本気を出すことで、

流れ・状況を変えることができたのです。

単純なコメディーではありません、深い内容です。

映画をご覧になってない方には、ぜひお勧めします。

笑いと感動と生き方の見つめが得られ、

損になりません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

幸せ大人婚カウンセラーの妻、小林朋子のブログです。

https://ameblo.jp/doggytomoko/entry-12527567550.html




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