なぜ神社では祝詞を声に出して奏上するのか?声と音のパワーの秘密

信仰・宗教では、祝詞もお経も真言も聖歌もみな声に出します。

神社・寺院もキリスト教の教会・イスラム教のモスクでも、ヒンズー教もみな

発声します。なぜなのでしょう?

1.発声自体に意味があるとの考え

新約聖書ヨハネ福音書に

「初めに言葉があった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。

この方は初めに神とともにあった。

すべてのものは、この方によって造られた。

造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。

この方にいのちがあった。このいのちは人の光であった。」とあります。

旧約聖書創世記にも

「神は仰せられた。『光があれ』すると光があった。」

つまり、言葉が作り出す力を持っていることを示します。

さらに、言葉を発することで現実化するということです。

声に出すのかについて、以下の説もあります。

●発した言葉の言霊・霊力によって望みが叶いやすくなるという考え

●黙読より祈りの内容が鮮明になるため、効力が増すとの考え

●実際に黙読より効果が出るから、長い歴史の中で発声するようになったとの考え

2.より効力の強い声・音の出し方

私たちは、例えば暗いところから明るいところに出て光が当たっても、

明るさが持続していれば慣れます。

何か匂いがするなと思っても、しばらくすると慣れて、匂いがあることを忘れてしまいます。

線路沿い・繁華街沿いで騒音で「うるさいな」と思っても、じきに慣れます。

私たちの感覚は、これら刺激に対して慣れやすいのです。

強い光・強い匂い・大きな音であっても、しばらくすると慣れてしまうのです。

しかし断続的な刺激、つまり刺激を与えたらリセットしてまた刺激を与える…などと

刺激のオン・オフを繰り返すと慣れを排除して新鮮な刺激を人に与え続けることができます。

このオン・オフで繰り返し与えられる刺激をパルスと言います。

パルスにより、人間に強い刺激を与えることができるのです。

光は明るいところでは効力を出しにくいですが、音はそういったことがないため、

日常生活では音は効力を出しやすいのです。

起床時間を知らせる目覚まし時計のアラーム音は、ピピピッ、ピピピッ、という

断続的なパルス音です。

もしピーという持続音だったら、耳が慣れてしまって二度寝してしまうかもしれません。

それを防ぐためにアラーム音には刺激の強いパルス音が使われているのです。

ロックを代表とするポピュラー音楽では、ドン・ドンとドラムなどのパルス音に

メロディーやハーモニーを乗せることで、

人々の心をわしづかみにして揺り動かし高揚させていきます。

身体も自然に動き出す、ダンス音楽はパルスなしでは成り立たないほどです。

現代音楽も古代音楽もパルスによって高揚感を生み出しました。

神社の祭りも、

神輿の「わっしょい」+ドンドン(太鼓)/ピーピー(笛)+「わっしょい」という

パルスを繰り返します。

「わー」「あー」という持続音だけ、あるいは無音ではあそこまで高揚しません。

パルスによって、ただの音は霊力・呪力を宿した特別な音になります。

これは原始時代から続きます。

石同士または木片同士をぶつけたり、手拍子、足踏みによってパルスを作り出しました。

時代が下ると太鼓や打楽器が用いられパルスが作り出され、

世界中の宗教儀礼や伝統芸能の中で聞くことができます。

音を使ったパルスは、意識を異界につなぐ効果が非常に強く、

変性意識状態とよばれることが多いのです。

神がかりやロック音楽のように恍惚状態になるなどの状態です。

3.なぜ演歌や民謡はあのような歌い方なのか

神と一体化する、音を揺らす特徴的な歌い方「メリスマ」があります。

古代ギリシア語の「歌」が語源です。

古代ギリシアでの歌や音楽は単なる娯楽ではなく、神との一体化を果たす

神聖な道具だったのです。

それは声を揺らしてうたう「メリスマ」とよばれる発声のやり方です。

古代ギリシアだけでなく世界中で行われており、

音を揺らすことでその歌がパルスになっていくのです。

ゆらゆらと音は引き伸ばされぶつ切りとなった音としてパルスになるのです。

今は祝詞も一本調子で奏上されることが多いですが、

祝詞・お経・真言・声明、民謡・演歌・能楽・歌舞伎などが、

声を揺らすことでパルスになっています。

ただし最初はまっすぐな音で基準・標準を作り

そこから揺らしていくことで、パルスになっていることを感じてもらうのです。

この物質界はすべて波動です、つまり揺れ・揺らしです。

波動にエネルギーがこもっています。

虹の七色で紫は波が多く(振動が多い)そのためエネルギーが高いです。

紫よりも外側のもっとエネルギーの高い光は紫外線とよばれて日焼けや殺菌を行います。

聖徳太子の冠位十二階では紫が最も高位とされています。

虹の七色で赤は波が少なく(振動が少ない)エネルギーが低いです。

なお冠位十二階では赤より下があり、

下から二番目が、様々な波が入り混じっている白と、

最下位が、見える波動のない黒です。

音を揺らすことで魂が宿るのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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