こんにちは、古神道と風水の研究家、ヒデです。
カタチを描くことで、パワーや何らかの影響が
人・集団に及ぶという考えがあります。
それを紹介します。
この記事の目次
1.風水は山や建物の配置・カタチで占う
占星術は星の配置で吉凶を占います。
たとえば、地球にかかる星の引力です。
もし星が並んでいたら引力はより大きくなります。
地震や火山噴火が引き起こされるのが有名です。
このように、星の並び・星同士の作るカタチは、
影響をもたらすのです。
地上に星が投影されたのが山と考えるので、
風水は山で占います。
風水で最初に学ぶのが木火土金水。
つまり陰陽五行です。
周りの風景(山や建物)の形が、
木火土金水いずれに似ているかで、
その場所の吉凶を占います。
たとえば、
●木~木造建築や高い建物
●火~尖塔のある建物やタワー
●土~コンクリートやレンガの建物、平べったい建物
●金~ドーム・アーチの建物
●水~うねった屋根の建物
などとカタチで判断します。
自宅が「木」で周りは「土」なら相性が良く、
周りに「火」があると相性が良くない、
などと占うのです。
2.印(しるし)を描く・そのカタチに作る
①五芒星
安倍晴明が用いて神社の神紋にも使われています。
陰陽師の映画や帝都物語では、
セーマン・ドーマンがでてくるので、
ご存知の方も多いでしょう。
「晴明(せいめい)」が変化して、
セーマンになったと言われています。
つまり星型マークです。
これは、日本軍、アメリカ軍、ソ連軍、中国軍など
世界中の軍隊で使われています。
なぜ世界中の軍隊で星型・五芒星のマークを使うのかと、
不思議に思いませんか?
星印は人に希望や勇気などのパワーを与えるシンボルなのです。
クリスマスツリーの先端にもつけます。
神社・パワースポットを結ぶと五芒星になる、
そのようなところもあります。
五芒星の内側には正五角形が現れて、
頂点に平安京、底辺に飛鳥、中心に平城京が配置されています。
古代人はカタチからパワーを得ることを意図して、
あえてこのカタチに配置したのでしょうか。
②六芒星
これも有名なカタチです。
ダビデの星・ソロモンの星とも言います。
イスラエル国旗に使われており、
ユダヤのシンボルです。
上向きの三角形と下向きの三角形からなります。
上向きは物質・肉体から霊への上昇、
下向きは霊から物質・肉体への下降を意味します。
そのほかにも、
天と地、火と水、光と闇、神と人、男と女など、
合わさることでエネルギーの調和を表すのです。
五芒星と同じく一筆書きできて線に切れ目がないので、
悪霊を閉じ込める結界に使われたりします。
日本では竹籠の編み方のカタチなので、籠目紋ともいいます。
たくさんの目があるものを悪霊や鬼は恐れるので、
魔除けの紋として使われました。
③円形
太陽や月は円形のため、円形は天を表します。
逆に地上は四角(方形)で表すので、
長安・平城京・平安京は四角に作りました。
邸宅の敷地も四角にします。
天円地方という考え方です。
前方後円墳は天円地方を表しています。
前の方形は地上を表すので、低くなっています。
後の円形は天を表すので、高くなっています。
大王や豪族は亡くなって神として祀られるので、
後円に葬られます。
後継者は後円(天・神の領域)で儀式を行い、
自分が後継ぎであることを宣言します。
天そして神を表し、神社の鏡も円形です。
ストーンヘンジやストーンサークルも、
円形に石を並べています。
これ自体が太陽を意味します。
石と隙間で季節がわかるようにしていると言われています。
「この隙間から日の出が見えれば、夏至」
「この隙間から日没の太陽が見えれば、冬至」
農業をやるうえで
暦(いつ種まきをすべきか・いつ雨期の時期になるか)を
知ることは生死にかかわります。
④巴紋
勾玉を3つ混じり合って回転しているさまです。
勾玉は、胎児の姿とも、
魂が動くさまを表しているともいわれます。
命やパワーを表します。
これを3つ合わさったのが巴紋です。
パワーみなぎるシンボルなのです。
⑤渦巻
自然現象には渦巻が多いです。
カタツムリや蛇のとぐろ。
また海の渦潮。
雲の渦巻き、大気だと高気圧・低気圧に。
胎児のへその緒はらせん状です。
DNAもらせん状。
それらを象徴して、神社の注連縄もらせん状になっています。
神話の中でも、
イザナギ命・イザナミ命は左回り・右回りをして神産みをしています。
回転・らせんは、産む・パワーの源なのです。
一説には注連縄は雲で天を意味する、
紙垂(しで)という和紙をギザギザに折ったものは、
雷(カミナリ~神が鳴る~神からのメッセージ)という説もあります。
渦巻を描いてパワーを送るハンドパワー・ヒーリングもあります。
私も効果を体感しています。
⑥十字
キリスト教徒(カトリック・東方正教会)は
額⇒胸⇒両肩(教派により左右の順序が異なる)と、十字を切ります。
信仰表明ですが、祈祷の一部でもあります。
神を信じるものである、だからご加護が得られると考えているようです。
日本で寺院を表す地図記号で、卍(まんじ)があります。
先ほどの巴と同じく、4つの魂・パワーが
一緒に回転している様子を表すとされます。
3.見えるものの力
①見晴らしのよさ
人間は見晴らしの良い場所に本拠地を構える傾向があります。
街道を作る時にも、見通しの悪い場所ではなく、
割と広くて見渡せる場所にします。
外敵・獣から身を護るために、
周りを把握したい・よく見えるようにしたい
という本能があるからです。
城や権力者の邸宅が見晴らしの良い場所にあるのは、
そのためです。
安心できてアイデアも湧くので、
氣の良い場所とされます。
ビルのはざまは視界が狭く不安になりがちです。
②視覚の優位
大昔から人間は、
見知らぬ人と会ったときに、
相手は害のある人間か?
判断を迫られてきました。
武器を持っていないか、目つきはどうか、
体格や力は強そうか、
などを観察します。
だから外見・姿かたちを重視します。
「人は見た目が9割」という言葉があります。
もとは何万年もの歴史で人類が身につけた習慣なのでしょう。
獲物を探す時も、動物ほど嗅覚の優れていない人間は、
視覚に頼ります。
目に見えることに偏重するのです。
そのためか、置物で興奮したり、癒されたりするのです。
動物は見ても知らんぷりです。
③指からの氣
指の先からは氣が出ています。
何かを指さすことで、自然と注意が向きます。
確認作業はまさにそれです。
「右よし、左よし」
リーダーが言葉だけでなく向かう方へ指をさすことで、
メンバーに意欲が生じます。
逆に人を指さすことで、その相手を不快にさせることもあります。
握りこぶしを向けてもこのようなことはありません。
指さすカタチに理由があるのです。
印(シンボル)と真言(マントラ)は、
手のカタチ(印)と言葉(真言)によって、
パワーを得ようとします。
邪気を祓い清めるときも、印を使います。
④図柄
曼荼羅も見ていると不思議な感覚になります。
霊的作用を導くときにも、カタチを使うことがあります。
パワーがなかったら何百年・何千年も受け継がれません。
すたれているでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。