こんにちは、古神道研究家のヒデです。
神社や寺に参拝して、良縁や金運アップを願う人が多いです。
あたかも、参拝しないと神仏は振り向いてくれないと思っているかのよう。
本当にそうでしょうか?
…例をいくつかあげます。
先祖代々特定の神仏を祀っている家があります。
●実家の敷地内に小さな社がある(例えばお稲荷さん)
●古い神棚がある
●仏壇がある(阿弥陀さんなど)
●父母も祖父母も熱心な信者である
この場合、その家系に属している人は(あなたも含む)、
その神仏にひいきにされています。
たとえあなたがあまり信仰していなくても
「あの信心深い一族のせがれか~」
「先祖代々誠実に一途に生きてきた一族の末裔だ」
と好印象です。
これが神仏からのひいきです。
別の言い方をすると、
神仏に愛でられるというご先祖さんの遺産があります。
遺産とは、物質的な山林・土地・現金・骨董品に限りません。
神仏から好印象を持たれている一族に生まれていることも、遺産です。
ご先祖さんが信心深かったおかげで、神仏にひいきにされているのです。
そのような神仏にお願いする、甘える、…それがよくありませんか?
有名どころの神社・寺を参拝するのは、
ゼロからのスタートです。
そこの神仏からは「あなた、誰?」と初対面扱いです。
もともとご縁のある神仏、神社・寺の場合は、
有利なところからスタートできるのです!
「私の先祖はそれほどでもないのです…」とおっしゃる方もいます。
本当にそうでしょうか?
墓参りはしますか?
浄土真宗や曹洞宗などいろいろ宗派がありますが、
その宗派の仏さまとご縁が「すでに」あるはずです。
その仏さまとのご縁を大事にしていますか?
墓参りしていないのなら、行きましょう!
「長らくご無沙汰しておりました、また伺いました。
これからも参りますので、よろしくお願いします」
ご先祖さんや仏さんは喜びますよ。
幼稚園がある神社が経営していて、神社の隣にあった、という場合も
その神社の神様とご縁がすでにできています。
「数十年前のあの小さな子が来てくれた」
遠足で行った神社や寺ともご縁があります。
小学校などで友達と遊んだ神社もそうです。
ちまたで「お稲荷さんを神棚で祀ったら、ずっと祀り続けないと祟りが起きる」
などと言われているようです。
…それは誤解です。
神仏は祀ればお守りくださるが、祀らなくなればそれっきり。
今までご加護があったけど、祀らなくなったら護られなくなった…
それが「祟り」と勘違いされているようです。
祀る以前に戻っただけのことです。
祀っても祀らなくてもいいのですが、
お守りいただけるのであれば、祀った方がよくありませんか?
「何もご利益がないからやめる」という人がいます。
大きな災厄に見舞われないことが、ご利益です。
災厄があっても小さく済んでいることも、ご利益です。
病気になってもそれは「自分の身体を大事にしよう」というメッセージを得たのです。
すぐに死ぬ可能性もあったでしょうが、まだ生きている、それもご利益です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。