こんにちは、古神道と東洋思想、兵法の研究家、ヒデです。
2500年前の兵法書『孫子』に学べることがたくさんあります。
今回は2012年に週末起業フォーラムさまで
私が初開催したセミナーの一部内容をシェアします。
「『孫子』に学ぶ起業のヒント」という題名でした。
「百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ざるなり。
戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。」
『孫子 謀攻編』
100回戦って100回とも勝つのは良さそうに思えますが、
孫子は最善ではない、というのです。
戦わずして勝つ、が最善だというのです。
戦わなければ自分に損害がない・無傷だからです。
戦って勝ったとしても、自分は無傷だとは言えない、
疲弊しているだろうし、物資など資源も減らしているだろうから、
そもそも戦わないで成果を得られるのであれば、そうした方が良いのです。
戦わないで勝つとは難しそうですが、
国同士だと
同盟関係を作って多数VS一国にする、敵国内に反政府勢力を作る、
敵国に資源が行かないようにして困窮させる、などです。
企業だとどうすればよいのでしょう?
競合が多いと戦いになります。
そこで競合のない市場・自分しかいない市場を作り出すのです。
ニッチ(すき間)という言葉を聞いたことがありませんか?
大手企業が参入してこない、市場規模の小さいすき間の分野です。
しかしニッチを探すのはなかなか難しい…
そこで既存の事業分野を元に考えます。
事業分野を、「商品でとらえる」から「機能でとらえる」に変えるのです。
ほとんどの企業は商品で考えています。
花を売っていれば花屋で、酒を造っていれば酒造業・酒蔵、
衣類を洗うのはクリーニング業です。
扱っている商品に着目しています。
多くの企業がこうなので、競合がたくさんになり厳しい戦いになります。
そこでその商品はどんな機能や効用があるかに着目してみます。
切り口を変えるのです。
たとえば、
花という商品を扱っていて顧客の生活にうるおいを提供していれば、
「うるおい提供業」と考えられます。
うるおいに着目すれば、商品は花でなくてもいいのです。
●部屋に花だけでなく絵画があってもいい
●音楽が流れるのもいい
●ホームシアター
●アンティークな家具もいい
●食器や花瓶
●シャンデリア
●テーブルクロスや壁紙・カーテン
●西洋庭園
●服も変えるとテンション上がる
これらを売り物にすると、
花や絵画をコーディネートし、画廊も経営しながら
オーディオ製品やホームシアターも売って、カーテンや壁紙も提案してくれ、
家具やシャンデリアなどインテリアを変えてくれ、
一日の疲れを癒してくれる浴室もリフォームする、
インテリアにあう庭にする造園、
そんな企業になります。
「いろいろ売っていて何屋かわからない…」
そんな企業ですよね。
何屋かわからない企業には競合はいない・または競合があっても少ない、のです。
花屋の部分では競合がありますが、
全体としてはぶつかり合う競合はいない・少ないのです。
何屋かわかるのであれば、同じような事業を行っている企業があります。
これからの人口減時代には、市場が狭まるにつれて厳しい戦いになります。
そのような中で
競合のすくない一人勝ちできる業種を作り出すことが有益と思います。
なお、一社で全部の商品を売らなくてもいいのです。
提携企業と組んで紹介料をいただけばいいのです。
他に
出版社・本屋を「知識・文化発信提供業」とすれば、
売り物は本以外に、セミナーや稽古事、ツアー、本屋の一角を習い事スペースに貸し出す、
など考えられます。
うんちく豊富で他人に教えたい一般人をプロデュースして講座開催、宣伝とか。
居酒屋を「ストレス発散・健康維持業」とすれば、
メタボ対策に魚料理を多くしたり、美肌作りに野菜多め・スムージー・サプリ、など。
食べても飲んでも太らない料理の組み合わせを提供。
化粧品販売を「美人つくり業」とすれば、
肌に悪いストレスへの対処法として野菜や大豆の料理教室、ストレスを減らす心理学。
あなたにあう服をコーディネートしたり、歩き方レッスン、ダイエット指導、
三日坊主に終わらない習慣術・スポーツ教室、など。
そのほか
システム開発は、業務効率改善業。
コンサルティングは、企業体力強化業。
カウンセリングは、心のパワーアップ・バージョンアップ支援業。
不動産業は、あなたにあった住環境プロデュース業。
など。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
妻・小林朋子のブログです。
ハグをすると様々なホルモンが分泌されて
不安が少なくなる・心が満たされてくる
などについて書いています。
https://ameblo.jp/doggytomoko/entry-12582049771.html