こんにちは、古神道と風水の研究家ヒデです。
人は出来事・現象を良い悪いと簡単に判断しがちですが、
それでいいのかについて書きました。
この記事の目次
1.運命はそのまま受け止めるしかない?
「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。
人間の運命はどうなるか、人間の頭ではわからない、
出来事に一喜一憂してもしょうがない、という意味です。
この由来ですが…
古代中国にいた、あるおじいさんの逸話です。
ある時、飼っていた馬の一頭が逃げ出しました。
財産の一つを失ったことに近所の人はおじいさんを慰めました。
しかしおじいさんは「これは悪いこととは断言できないぞ」と。
近所の人たちは変な顔をしていたでしょう。
しばらくたつと、逃げた馬が他の馬を連れておじいさんのところに戻ってきました。
おじいさんは、財産が倍に増えました。
近所の人が「良かったね」と声をかけましたが、
おじいさんは「これが災いになるかもしれん」と。
またもや近所の人はけげんな表情。
おじいさんの息子がその馬に乗っていたら、落ちて足を骨折しました。
「かわいそうに」と近所の人はいいますが、
おじいさんは「幸運になるかもしれない」と。
近所の人「はあ?」。
やがて戦争が起きて若い男性は兵士としてかり出されました。
おじいさんの息子は足を骨折していたため、兵士にかりだされず、
戦死の危険なく無事に済みました。
…
これが由来です。
野球選手のイチローは高校時代ピッチャー(愛工大名電のエース)でした。
しかし通学中にトラックにひかれケガをしたため、
ピッチャーは断念することになりました。
投手から野手・打者に変更し、
メジャーリーグでも大活躍するほどの超名打者になりました。
…
交通事故でピッチャーを断念せざるを得ないことは、
一般には不運と思われがちです。
しかし交通事故がなければ、
メジャーリーグで活躍するイチローは出なかったかもしれません。
イチローを活躍させるための、神の配慮だったのでしょう。
2.人間の判断は本当に正しいの?
イチローの発言に次のようなものがあります。
「持って生まれたバランスを大事に…
トラ・ライオンはトレーニングしないじゃないか…
筋肉は鍛えられるが、関節は鍛えられない…」
「遠回りが一番の近道…」
筋肉をつければ、踏ん張る力やボールを投げる・打つ力は増します。
しかし重い筋肉がつくので、スピードは上がりません。
負荷をかけて鍛えることで、関節などに故障を起こします。
イチローは高校卒業後、ドラフト4位でオリックスに入団します。
イチローの活躍を見たら「なぜ1位じゃなかったの?」と思います。
スカウトたちはピッチャーとしてのイチローしか見ていなかったそうです。
「線が細いしプロのピッチャーとしては難しいだろう」と。
線が細いとは筋肉が少ないというのですが、
逆にいうと身のこなしが軽々ということになります。
野手・打者としては良いのでしょう。
野村監督がスカウトたちに「お前らは節穴か!」と叱ったことがあったそうです。
たくさんの新人を見てきたスカウトたちも、
正確な判断は難しいのでしょう。
3.「これをやればいい」でいいのか?
「健康に良い食べ物は?」
いろんな食べ物が上がります。
味噌・ヨーグルト・野菜・豆腐・納豆…
物事には作用があれば反作用も必ずあります。
作用が強ければ反作用も強い。
これが自然界の道理です。
ですから、これを食べていれば寿命が延びる、
という食べ物はありません。
いろいろな食べ物をまんべんなく・バランスよく食べていれば、
反作用どうし打ち消し合います。
また、食べ過ぎるとガンになりやすくなります。
ガンという漢字は「癌」と書きます。
「品」が「山」ほどだと、やまいになる、を意味します。
だから昔から腹八分目がいいとされます。
江戸時代の健康書、貝原益軒『養生訓』も少食を勧めています。
運動もやると健康にいいと言われます。
しかし、やりすぎな(?)スポーツ選手は寿命が短いと言われます。
あまり運動をしないで、散歩もそんなにしないでも、
90歳・100歳まで健康に長生きする人が多いです。
「中庸」という言葉があります、ほどほどという意味です。
人間の限られた思考力・判断力で考えず、
ほどほどにやっていれば、それが良い結果になるようです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
幸せ大人婚カウンセラーの妻の小林朋子のブログです。
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