日本に限らず世界中には、奏上が多いです。
神道では祝詞。仏教ではお経や声明。
キリスト教では讃美歌。
イスラム教でもコーランを読み上げています。
奏上は実は健康に良いのです。
奏上中は息を吐き続けています。
奏上中の口先に手を当ててみれば、息を吐き続けていることがわかるでしょう。
息が続かなくなると、短時間で息を吸います。
これは腹式呼吸そのものです。
長い時間息を吐き続けて奏上できるよう、無意識にお腹にも力が入っています。
呼吸の呼とは息を吐くこと(呼ぶときは息を吐かないと声を出せないですよね)、
吸とは息を吸うことです。
息を吐くことが先で、そのあとで息を吸うのです。
腹式呼吸とは、
息を長く吐き続けて(例えば10秒)、もうこれ以上息を吐けなくなったら、
自然と息が入ってくるように、すっと(1・2秒で)息を吸う呼吸法です。
吐くときは口から、吸うときは鼻からです。
口から吐くと息を出しやすいです。
鼻から吸うと空気に適度な湿り気が入るので、のどを乾燥させて傷めずに済みます。
腹式呼吸というと、腹筋に力を入れてお腹を膨らませたりへこませたりして、
肺の空気を出し入れするように、力まないといけないように思われがちです。
しかし息を長く吐き続けることに注意していれば、
意識していなくても腹筋を使って腹式呼吸になります。
難しそう…と思いましたか?
いいえ、お尻の穴を軽く閉めれば、誰でも簡単にできます。
こうすると自然と腹筋に力が入り、腹式呼吸できるようになります。
腹式呼吸は身体に良いと聞いたことはありませんか?
●二酸化炭素の排出
肺の中には全身から集められてきた老廃物の二酸化炭素がたまっています。
これを出さなければならないのですが、短時間の呼吸では出し切れません。
そこで息を吐き続けることで、二酸化炭素を出し切るのです。
●お腹が引きしまる
腹筋が鍛えられるので、お腹周りがスリムになります。
●自律神経が整う
腹筋や横隔膜を動かすことで、内臓や自律神経を刺激します。
内臓の血行が良くなり、新陳代謝がアップ。
内臓脂肪が燃焼しやすくなります。
胃腸が刺激されて消化機能が高まったり、便秘や冷え性も改善されます。
緊張やストレスの軽減に効果があります。
私がよく奏上しているのは祝詞とお経です。
祝詞は、ひふみ祝詞と他に数種類ありますが、ひふみ祝詞とがおすすめです。
お経は、般若心経です。
ひふみ祝詞は8年、般若心経は12年奏上しています。
おかげさまで、
あまり風邪はひかないし、病気らしい病気はしません。
肌つやも良く40代に見られないです。
「ひふみ祝詞」を紹介します。
ひふみ
よいむなや
こともちろらね
しきる
ゆゐつわぬ
そをたはくめか
うおゑ
にさりへて
のますあせえほれけ
これを抑揚をつけずにゆっくり奏上します。
腹式呼吸で奏上すると、声の響きがよくて神職の奏上のようになります。
お試しください。